終戦のローレライ ― 2005/03/22 23:01
三連休を利用して一気に読みました>「終戦のローレライ」
長編にもかかわらず、中だるみせずにぐいぐい引き寄せる構成&文章に、 ついつい引き込まれてしまいました。 でも、納品のローレライを先に読んでたので、 感動すべきシーンで笑っちゃいました。てへ
まず最初の感想:「読み応えありすぎ」。最近では、行の半分くらいの台詞ばっかしで、挿絵もたっぷりのライトノベルしか読んでなかったので、小さい字がみっしりつまった文庫はつらかった〜。 二つ目の感想:「こりゃ潜水艦好きにはたまらんだろな〜」。すげ〜潜水艦の描写が細かい。なおかつすげ〜強い。
冗談はさておき、私が気に入った点は2つ。一つは主人公が日々逞しくなっていく点、 二つ目は著者のメッセージが込められている点。 三つ目はヒロインが若くて美少女な点。 むさいおっさんばかりの話だったら、読む気失せたでしょう。(^^; 「亡国のイージス」も勧められているけど、ヒロインが出てこなければ読まないでしょう(きっぱり)。
読んでいて感服したのは著者の太平洋戦争時の知識とプロット/設定/ストーリーの綿密さ。 そして脇役たちのさまざまな人生観まで描ききる多面的な視点での描写。 その為に本が厚くなってしまったんでしょうが、それ故に深みと幅が広がっています。
高望みしすぎなのかもしれないが、あまりにも綿密にストーリー/設定が練られている為に、 クライマックスで「この結末の為に、設定/ストーリーが逆算されて組み立てられたんだ」 と、見えてしまって、感動が醒めてしまう点がちょっと残念。 出だしは「なんでこんな設定なんだろう」と、突飛に見えた設定が、 クライマックスで「ああ、この結末にする為にこういう設定にしたんだ」と納得がいってしまい、 舞台裏が見えてしまった感じがして、興ざめてしまった。 たぶん、それは自分が理系人間のため、理路整然とした論理の積み重ねで設定されるのがSFだ、 という先入観の為かもしれない。 ところでこれってSF?
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